2024/09/05
マイホームを建てる際に、軒を出すか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
軒は、デザイン性だけでなく、機能性や耐久性にも大きく影響する要素です。
今回は、軒を出すメリット・デメリット、費用相場を解説します。
□軒を出す理由とは?メリットを解説
軒を出すことには、様々なメリットがあります。
デザイン性、機能性、耐久性の観点から、具体的なメリットを見ていきましょう。
*デザイン性の向上
軒は、家の外観に大きな影響を与えます。
軒を出すことで、水平線を強調した落ち着きのある外観に。
和モダンの住宅では、軒の水平ラインが美しく、洗練された印象を与えます。
また、軒の長さや形状を工夫することで、個性的なデザインを実現することも可能です。
*機能性の向上
軒は、日差しや雨風から家を守る役割を果たします。
1:日差しを遮り、快適な室内環境を実現
夏の強い日差しを遮り、室温の上昇を抑える効果があります。
冷房効率も高まり、省エネにも貢献します。
2:雨漏りを防止
軒は、屋根と外壁の接合部を覆い、雨水の浸入を防ぎます。
特に、雨漏りが発生しやすい外壁と屋根の取り合い部分の保護に役立ちます。
3:雨の吹き込みを軽減
軒は、窓から直接雨が入るのを防ぎ、雨の日でも窓を開けて換気できます。
また、強い雨の際も、軒が雨の吹き込みを最小限に抑えてくれます。
*耐久性の向上
軒は、外壁を紫外線や雨風から保護し、劣化を抑制する効果があります。
特に、サイディングやガルバリウム鋼板などの外壁材を使用している場合は、軒の出を長くすることで、コーキング材の劣化を防ぎ、メンテナンス周期を長くできます。
□軒を出すデメリットと費用相場
軒を出すことには、メリットだけでなくデメリットも存在します。
デメリットと費用相場について詳しく解説します。
1:費用
軒を出すには、追加の費用が発生します。
費用は、軒の出の長さや形状、使用する材料によって大きく変わります。
・軒の出の長さ
軒の出が長くなればなるほど、使用する材料の量が増えるため、費用も高くなります。
・形状
複雑な形状の軒は、施工に手間がかかるため、費用が高くなる傾向があります。
・使用する材料
高級な木材や金属を使用する場合は、費用が高くなります。
2:その他のデメリット
軒を出すことによるデメリットとして、以下のような点が挙げられます。
・室内への採光量の減少
軒が長く出ると、日差しが遮られ、室内が暗くなることがあります。
特に、北側の窓がある場合は、採光量が減ってしまう可能性があります。
・狭く感じる場合がある
軒が長く出ると、家全体が大きく見え、開放的な印象になる反面、室内が狭く感じられる場合があります。
・掃除の手間がかかる
軒は、定期的に掃除をする必要があります。
特に、雨どいなどは、詰まりやすいので、こまめな掃除が必要です。
□まとめ
軒を出すことには、デザイン性、機能性、耐久性を向上させるメリットがある一方で、費用や採光量の減少など、デメリットも存在します。
軒を出すかどうかは、これらのメリットとデメリットを比較検討し、ご自身のライフスタイルや住まいの条件に合わせて判断することが大切です。