2024/07/13

注文住宅を建てるという夢は、多くの人にとって一生に一度の大きなイベントです。
しかし、その過程には多くのステップと計画が必要であり、その手順や期間についての情報が少ないと感じる方も多いでしょう。
今回は、注文住宅を建てるための具体的な手順と期間を理解し、計画的に準備を進めるためのポイントを詳しく解説します。

□注文住宅の手順と期間を理解する

注文住宅を建てるまでの流れは、大きく分けて7つのステップに分類されます。
それぞれのステップにかかる期間を把握しておくことで、スムーズに家づくりを進めることができます。

1:予算検討とイメージづくり

家づくりの第一歩は、予算検討とイメージづくりです。

予算検討では、家づくりにどれくらいの費用が必要かを計算し、住宅ローンの借入可能額を把握します。
注文住宅の費用は「本体工事費+その他工事費+諸費用」に分けられ、大きな金額が必要となります。
金融機関の住宅ローンシミュレーションツールを使うことで、月々の返済額の目安を簡単に確認できます。

イメージづくりでは、家の間取りやデザインの希望を明確にします。
間取りの事例集を見たり、住宅街を散歩したりして、外観デザインのイメージを膨らませることが役立ちます。
家族で意見を出し合い、こだわりのポイントをリストアップしておくことも重要です。

2:住宅会社選び・土地探し

予算とイメージが固まったら、次は住宅会社と土地探しです。
住宅会社を選ぶ際には、モデルハウスの見学が有効です。
見学時には、オプションが多く含まれていることが多いため、標準仕様の範囲も確認しましょう。

3:間取りプランの提案と見積もり提示

住宅会社を絞り込んだら、間取りプランの作成と見積もりを依頼します。
見積もりには、間取り図や資金計画書も含まれるため、詳細な打ち合わせが必要です。
また、アフターサービスや保証制度もチェックして、長期的な視点で選ぶことが重要です。

4:工事請負契約

住宅会社が決まったら、工事請負契約を結びます。
契約内容をしっかり確認し、追加費用が発生しないように注意しましょう。
また、契約後にキャンセルした場合の対応も事前に確認しておくことが大切です。

5:詳細打ち合わせ・プランの決定

契約後は、さらに詳細な打ち合わせを行い、プランを確定します。
地盤調査、間取りの確定、建築確認申請、設備・仕様の決定、外構の計画などが含まれます。
この段階でのプラン変更は、建築確認の再申請が必要になることもあり、追加費用や工期の延長が発生する可能性があるため、慎重に進めましょう。

6:着工

いよいよ工事が始まります。
着工前には、近隣への挨拶や地鎮祭の実施なども検討しましょう。
工事中は、現場の状況を確認しつつ、工事が順調に進むように配慮します。

7:竣工・引き渡し

工事が完了したら、完了検査を行い、正式に引き渡しとなります。
施主検査で不具合がないか確認し、必要に応じて修正を依頼しましょう。
引き渡し当日には、鍵や登記書類の受け取りも行います。

□注文住宅にかかる費用の内訳

注文住宅にはさまざまな費用がかかりますが、大きく分けて本体工事費、付帯工事費、諸費用の3つに分類されます。

1:本体工事費

本体工事費は、建物そのものにかかる費用で、1,600万円～3,000万円程度が相場です。
内訳としては、仮設工事費用、基礎工事費用、窓やドアの設置、空調工事、断熱材の設置などがあります。

2:付帯工事費

付帯工事費は、建物以外の工事にかかる費用で、総費用の約2割を占めます。
外構工事費や地盤改良費用、古い建物がある場合の解体工事費が含まれます。
外構工事には、庭や門、柵、駐車場の設置費用が含まれます。

3:諸費用・その他費用

諸費用やその他費用は、建物の設計料を除く建築に必要な費用です。
具体的には、税金、登記費用、建築確認申請費用などが含まれます。
登記費用は10万～20万円程度、建築確認申請費用は10～20万円程度が相場です。

□まとめ

注文住宅を建てるためには、各ステップを理解し、計画的に進めることが重要です。
予算検討から始まり、ハウスメーカー選び、間取りプランの提案と見積もり、工事請負契約、詳細打ち合わせ、着工、竣工・引き渡しまでの流れを把握しておくことで、スムーズに家づくりを進めることができます。

また、注文住宅には本体工事費、付帯工事費、諸費用などさまざまな費用がかかるため、しっかりと資金計画を立てることが重要です。
これらのポイントを押さえて、理想の注文住宅を実現しましょう。