2024/06/23
住宅ローンを組む際に気になるのが、返済負担率です。
「返済負担率が大きすぎると、生活が苦しくなるのでは」
「一体、どのくらいまでなら安心できるのか」
そんな不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、返済負担率の基準や、理想の返済負担率を実現するための3つのコツについて解説していきます。
将来設計を重視し、安定した資金計画を立てたいと考える堅実なあなたも、ぜひ参考にしてください。
目次
□返済負担率の基準とは?
返済負担率とは、年収に対する年間返済額の割合のことです。
金融機関の審査基準として、おおむね30~35%程度が一般的とされています。
返済負担率が高すぎると、返済が滞るリスクが高まり、融資を受けられなかったり、借入額を減らされたりする可能性があります。
1:年収に応じた返済上限の例
例えば、年収400万円の場合、返済負担率35%以下が基準となります。
つまり、年間返済額の上限は「400万円 × 35% = 140万円」となります。
これを12カ月で割ると、毎月の返済額の上限は約11万6666円となります。
2:金融機関や住宅ローンの種類による違い
返済負担率は、金融機関や住宅ローンの種類によって異なる場合があります。
例えば、フラット35はどの金融機関でも一律で、年収400万円未満は30%以下、400万円以上は35%以下とされています。
一方、民間住宅ローンでは、金融機関によってより細かく基準が設定されている場合もあります。
例えば、年収100万円以上300万円未満は20%以下、300万円以上450万円未満は30%以下、450万円以上600万円未満は35%以下、600万円以上は40%以下といった基準が設定されているケースもあります。
□理想の返済負担率を実現する3つのコツ
返済負担率を抑えるためには、以下の3つのコツが有効です。
1:頭金を払う
頭金とは、借り入れを減らすために、自己資金から払う費用のことです。
頭金を払うことで、借入額が減り、返済負担率を抑えられます。
「令和2年度住宅市場動向調査報告書」の統計によると、購入資金のうち自己資金が占める割合は20~30%です。
つまり、多くの人が頭金を払って住宅を購入しているということです。
2:借入期間は最長で組む
借入期間を最長で組むと、年間返済額が減り、返済負担率も低くなります。
同時に、毎月の返済額も減るというメリットもあります。
例えば、年収600万円の人が3,000万円借りた場合、返済期間の違いによって返済負担率が大きく変わります。
返済期間が15年だと、返済負担率は41.6%ですが、返済期間が35年だと、返済負担率は24.5%まで下がります。
3:他の借り入れは返済しておく
住宅ローン以外にも、カードローンや自動車ローンなどの借り入れがある場合は、できるだけ返済しておくことが重要です。
他の借り入れがある場合、住宅ローンの審査が厳しくなったり、借入額が減らされたりする可能性があります。
また、返済負担率が高くなり、生活が苦しくなる可能性もあります。
□まとめ
返済負担率は、住宅ローンの審査基準として重要な項目です。
返済負担率を抑えるためには、頭金を払う、借入期間を最長で組む、他の借り入れを返済しておくといった工夫が必要です。
これらのコツを参考に、無理のない返済計画を立てて、安心してマイホームを実現しましょう。