2025/03/01

寒さが厳しくなるこれからの季節、住宅の断熱性能を高めることを考えている方も多いのではないでしょうか。
窓は家の熱の出入りを大きく左右する重要な部分です。
断熱性の高い窓へのリフォームは、光熱費削減や快適な住環境の創出に繋がるだけでなく、地球環境保護にも貢献します。
今回は、令和6年度補正予算に盛り込まれた「先進的窓リノベ2025事業」について、補助金の概要や申請方法、対象となる住宅や窓の種類などを解説します。

先進的窓リノベ2025事業の概要と申請方法

事業の目的と背景

先進的窓リノベ2025事業は、既存住宅の省エネルギー化を促進し、CO2排出量削減、生活の質向上、関連産業の活性化を図ることを目的としています。
2030年度の家庭部門からのCO2排出量66％削減目標達成に向けた取り組みの一環であり、高性能な断熱窓の導入促進による価格低減も目指しています。
この事業は、「子育てグリーン住宅支援事業」、「高効率給湯器導入促進事業」、「既存賃貸集合住宅の省エネ化支援事業」といった他の省エネルギー政策とも連携して実施されます。

補助金の対象となる住宅と窓の種類

補助金の対象となる住宅は、戸建住宅や低層集合住宅です。
対象となる窓は、Uw値1.9以下の高性能な断熱窓へのリフォームです。
具体的には、内窓設置、外窓交換（カバー工法、はつり工法）、ガラス交換などが対象となります。
窓の大きさは、大（2.8㎡～）、中（1.6～2.8㎡）、小（0.2～1.6㎡）の3つの区分に分類され、補助金額はサイズによって異なります。
ドアについても、窓の改修と同一契約内で断熱性能の高いドアに改修する場合は補助対象となります。

補助金の金額と上限

補助金額は、窓の種類、大きさ、グレードによって異なります。
例えば、内窓設置の場合、SSグレードの大型窓で106,000円、Sグレードで65,000円、Aグレードで26,000円です。
外窓交換（カバー工法）の場合は、SSグレードの大型窓で220,000円、Sグレードで149,000円、Aグレードで117,000円となります。
中高層集合住宅の場合、補助金額が異なる場合があります。
補助金の上限は200万円です。
具体的な金額は、表形式で確認することをお勧めします。

申請に必要な書類と手続き

申請手続きは、リフォーム事業者を通じて行います。
必要な書類については、事業者にご確認ください。
申請にあたっては、工事着手前に事業者登録が必要となる場合があります。

申請から交付までの流れと期間

申請から交付までの流れは、事業者登録、工事着手、工事完了、交付申請、補助金交付という流れになります。
工事着手可能期間は、経済対策閣議決定日（令和6年11月22日）以降となります。
交付申請期限は予算上限に達するまで、遅くとも令和7年12月末までです。
補助金の交付は、年度末（令和8年3月）を予定しています。

よくある質問と注意点

申請に関するよくある質問や注意点については、環境省のウェブサイトや問い合わせ窓口でご確認ください。

先進的窓リノベ2025事業を活用した省エネ効果とメリット

窓のリフォームによる省エネルギー効果

断熱性の高い窓へのリフォームは、窓からの熱の損失を大幅に削減します。
これにより、冷暖房効率が向上し、省エネルギーに繋がります。

光熱費削減による経済的なメリット

省エネルギー効果により、光熱費を削減できます。
削減できる金額は、リフォーム内容や住宅の状況によって異なりますが、年間数万円から数十万円の削減効果が見込める場合もあります。

快適な住環境の創出

断熱性の高い窓は、冬場の寒さや夏場の暑さを軽減し、一年を通して快適な室内環境を保つのに役立ちます。
結露の発生も抑制できます。

地球環境への貢献

省エネルギー化によるCO2排出量の削減は、地球温暖化対策に貢献します。

関連事業との連携

本事業は、他の省エネルギー政策とも連携しており、より効果的な省エネルギー化を促進します。

まとめ

先進的窓リノベ2025事業は、高性能な断熱窓へのリフォーム費用の一部を補助する事業です。
光熱費削減、快適な住環境の創出、地球環境への貢献といった多くのメリットがあります。
申請を検討する際は、対象となる住宅や窓の種類、補助金額、申請手続きなどを事前に確認し、事業者と相談の上、申請を進めてください。
令和7年12月末が申請期限であることを忘れずに、早めの行動を心がけましょう。
補助金の上限は200万円である点にも注意が必要です。
本事業を活用して、省エネ化による快適な暮らしを実現しましょう。

当社では、先進的窓リノベ2025事業にも力を入れています。
また、当社では寄棟・軒のある家を推奨しています。
日本建築の伝統美を残し、屋根の耐久性を高めるとともに、軒を設けることで壁が長持ちするという利点があります。